北枕と枕飾りについて

query_builder 2026/10/07
葬儀の知識
北枕と枕飾りについて


北枕(きたまくら)と枕飾り(まくらかざり)は、日本の伝統的な葬送儀礼における大切な準備・風習です。

1 北枕(きたまくら)とは

ご遺体の頭を「北」に向けて安置する作法です。

・    由来・意味仏教の開祖である釈迦(お釈迦様)が亡くなる(入滅する)際、頭を北に、顔を西に向け、右脇を下にして横たわった「頭北面西右脇臥(とうほくめんさいうきょうが)」という姿に由来します。お釈迦様と同じ姿で寝かせることで、故人様が無事に極楽浄土へ行けるようにという願いが込められています。

 ・ 北に向けられない場合部屋の間取りや家具の配置によって北向きに設置できない  場合は、お釈迦様が向いていた西(極楽浄土がある方角とされる)へ向ける「西枕」で安置するのが一般的です。

2 枕飾り(まくらかざり)とは

ご遺体を安置した後、枕元に設ける簡易的な祭壇のことです。故人様の霊を供養し、弔問に訪れた方が線香をあげる場所となります。

主な配置・お供え物

・    小机(枕机):白布(あるいは白紙)を掛けた低い机を用意します。


・    三具足(さんぐそく)


※香炉:線香をあげるための器(線香は1本折り折らずに立てる、または寝かせるなど宗派によります)。

※燭台:ローソクを立て、明かりを灯します(一本ローソク  /消えにくいように微弱な灯りや長時間のものを使用)。

※花立て:一輪挿しなどに「樒(シキミ)」や白い生花(菊など)を飾ります。

・ 枕飯(一合飯):ご飯を山盛りにして高く盛り、中央に箸を2本垂直に立てます(一本箸にする地域もあります)。

・枕団子:上新粉などで作った白い団子を(6個や13個など地域・宗派に合わせた数で)お皿に盛ります。

・水:新品のコップや湯呑みに清らかな水を入れます。

・樒・守り刀:魔除けや遺体の保護の意味を込めて、布団の上や枕元に守り刀(刃物を布で包んだもの)を置く場合があります。

3 宗派や地域による違い・注意点

・浄土真宗の場合浄土真宗では「亡くなるとすぐに極楽浄土へ往生する(即身成仏)」という教えがあるため、あの世への旅路のための「枕飯」や「枕団子」はお供えしないのが一般的です(線香も立てずに折って横にしてくべます)。

・神道(神式)神道では「八足机」という神道の机を使い、米・塩・水・酒・榊(さかき)などをお供えします。

・キリスト教十字架や聖書、生花(白いユリやカーネーションなど)、ローソクを枕元に配置します。

※近年の葬儀事情では、病院や施設から搬送する際、葬儀社が枕飾り一式(机・仏具・燭台など)を用意し、安置場所へセッティングするのが一般的です。

 

 

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