神嘗祭
神嘗祭(かんなめさい)は、日本で最も重要とされる神社のひとつ、伊勢神宮で行われる年間約1,500回もの祭祀の中で、最も重要で最高位とされるお祭りです。
その年に収穫されたばかりの新穀(お米など)を、皇室の祖神とされる天照大御神(あまてらすおおみかみ)に初めて捧げ、一年の実りと五穀豊穣に感謝を捧げる日本最古の収穫感謝祭でもあります。
神嘗祭の詳しい意味や内容について、いくつかポイントに分けてご紹介します。
1.いつ行われるの?
- 時期:毎年 10月15日〜 17日(中心となる祭儀は10月17日)
- もともとは旧暦の9月17日に行われていましたが、明治時代に太陽暦(新暦)が導入されてからは、10月17日に行われるようになりました。
2.伊勢神宮では何が行われるの?
10月15日から17日にかけて、伊勢神宮の外宮(げくう)と内宮(ないくう)で順次、厳かな神事が行われます。
- 初穂(はつほ)の奉納:その年に全国から寄せられた新穀や、天皇陛下が皇居内の御田(おでん)で自ら育てて収穫された稲穂などが伊勢神宮へ奉納されます。
- 由貴大御饌(ゆきのおおみけ):神様にごちそう(新穀で作られた神酒や海の幸、山の幸など)を夜と朝の二度お供えし、感謝を伝える最も中心的な神事が行われます。
3.宮中(皇室)での動き
神嘗祭当日には、宮中でも天皇陛下が伊勢神宮の方向に向かって深く敬意を表して祈る「遥拝(ようはい)」を行われ、皇居内の賢所(かしこどころ)でも祭祀が執り行われます。
💡よくある疑問:秋の祝日「勤労感謝の日」との違いは?
10月17日の神嘗祭は、かつては明治時代から戦前まで「大祭日(国の祝日)」でした。
しかし、戦後の祝日法改正に伴い、神嘗祭の日自体は祝日から外れました。その代わりに、「国民の祝日」として新穀を祝う行事の性格を引き継いだのが、11月23日の「勤労感謝の日(もとは新嘗祭)」です。
- 神嘗祭(10月17日):伊勢神宮で、その年の新穀を天照大御神に捧げるお祭り。
- 新嘗祭(11月23日):宮中および全国で、天皇陛下(および国民)が新穀を神様に供え、自らもそれを口にして恵みを分かち合い、収穫を祝うお祭り。
日本人が古くから大切にしてきた「お米をはじめとする自然の恵みへの感謝」の心が、現在にもしっかりと受け継がれている大切な節目が神嘗祭です。
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