【完全版】葬儀で避けられるお花(NGな供花)とは?タブーとされる理由・適した花・宗教別のマナーを徹底解説

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葬儀の知識
【完全版】葬儀で避けられるお花(NGな供花)とは?タブーとされる理由・適した花・宗教別のマナーを徹底解説

葬儀や告別式に参列する際、あるいは遠方から弔意(ちょうい)を示す際、故人様への最後の贈り物として「供花(きょうか・くげ)」を贈ることが一般的です。

しかし、お花ならどんな種類でも届けてよいわけではありません。日本の葬儀や法要には、古くからの宗教的背景やマナーが存在し、「葬儀の場に飾るには不適切とされるお花(タブーな花)」が明確に存在します。

「良かれと思って贈った花が、マナー違反だったらどうしよう…」

「色合いや香りに決まりはあるの?」

「仏教、神道、キリスト教で選ぶべきお花は違うの?」

このような不安を抱く方は少なくありません。供花は遺族や参列者の目にも触れるため、正しいマナーを理解して選ぶことが何より大切です。

この記事では、葬送のマナーや生花の手配に精通した専門的な視点から、葬儀で避けられるお花の種類とタブーとされる理由、供花に適したおすすめのお花、宗教・宗派ごとの選び方、手配時の注意点にいたるまで分かりやすく徹底解説します。

この記事を読むことで、マナー違反を未然に防ぎ、故人様とご遺族に寄り添った真心のお花を選べるようになります。

1. 葬儀で避けられるお花(NG・タブーとされる花)とその理由

葬儀の場は、故人様を静かに偲び、冥福を祈る厳粛な空間です。慶事(お祝い事)を連想させるお花や、参列者に不快感・危険を与えるお花は避けるのがマナーとされています。代表的な5つのタブーを見ていきましょう。

【葬儀でタブーとされる5つのお花・特徴】

1. 赤・ピンク・オレンジなどの「華やかな色の花」

2. 菊以外の「黄色い花」

3. 香りが強すぎるお花

4. 棘(トゲ)や毒があるお花、ツル性の花

5. 人工物である「造花」

 

①    赤・ピンク・オレンジなどの「華やかな色の花」

赤色は「生命力」や「情熱」を象徴する色であり、仏教や日本古来の習慣において不祝儀の場には相応しくないとされています。

同様に、ピンクやオレンジ、鮮やかな紫などの派手な色合いは、結婚式や誕生日といった「慶事(お祝い事)」を強く連想させます。厳粛で悲しみの深い葬儀会場では悪目立ちしてしまうため、基本的には用いられません。

※ただし、キリスト教葬儀の一部や、ご遺族が「明るく送りたい」と希望される音楽葬・お別れの会などでは、意図的に淡いピンクなどが使われる例外もあります。

菊以外の「黄色い花」

「黄色」も取り扱いに注意が必要な色です。菊(白菊・黄菊)は古くから仏教において「邪気を払い、死者の魂を導く高貴な花」として尊重されているため、黄色い菊(キ黄菊)は供花として問題なく使用されます。

しかし、菊以外の鮮やかな黄色い花(例:ひまわり、黄色のバラ、黄色のチューリップなど)は、西洋の不吉な言い伝えや「別れ・悲しみ・嫉妬」といった花言葉を連想させることがあるため、避けるのが無難とされています。

※故人様が生前、黄色い花(ひまわり等)を格別愛されていた場合は、メモリアルコーナーやご遺族の意向として取り入れられることがあります。

香りが強すぎるお花(ユリの強香種・フリージア・水仙など)

お花本来の爽やかな香りは心を癒やしますが、あまりにも香りが強いお花(カサブランカなどの強いユリ、フリージア、水仙、ジャスミンなど)は葬儀では避けられます。

閉め切った式場内で長時間強い香りが充満すると、体調の優れないご遺族や高齢の参列者、アレルギー体質の方に気分不快や体調悪化を引き起こすリスクがあるためです。また、線香の香りを消してしまうという理由からも敬遠されます。

棘(トゲ)や毒があるお花・ツル性の花

  • 棘(トゲ)のある花:バラ、アザミなど
  • 毒のある花:彼岸花(ヒガンバナ)、トリカブト、スズラン、水仙など
  • ツル(蔓)性の花:朝顔、クレマチス、アイビーなど

棘は「血」や「怪我(死)」を連想させ、毒は「不吉」を象徴します。バラなどをどうしても使用する場合は、生花店で完全にトゲを取り除く処置が行われます。また、ツル性の花は「絡みついて成仏を妨げる」「未練を残す」とされ、仏事では嫌がられます。

造花(ポリエステル・プラスチック製のお花)

生花に比べて安価で長持ちする造花ですが、葬儀の「供花(きょうか)」として贈る場面では基本的にNGとされます。

仏教や各宗教において、生花を捧げることには「命あるものを捧げ、その命の儚さ(無常)を通して故人を悼む」「花が枯れていく過程で香りを捧げる」という深い精神的な意味合いが込められています。そのため、人工物である造花は適していません。

2葬儀・供花にふさわしい「定番・安心なお花」

では、実際に葬儀の場に贈る際、どのようなお花を選べば間違いがないのでしょうか。広く一般的に用いられている信頼性の高いお花をご紹介します。

お花の種類

象徴する意味・特徴

おすすめの用途・形式

白菊(シラギク)

「高潔」「真実」「浄化」

 

日本の葬儀における最も格式高い定番。

仏式葬儀の供花全般、スタンド花、枕花

白ユリ(カサブランカ等)

「純潔」「威厳」「無垢」

 

凛とした美しさで式場を穏やかに包む。

仏式・キリスト教式、フラワースタンド

カーネーション(白・淡色)

「純粋な愛」「母への愛」「感謝」

 

故人様への深い感謝の意を表す。

キリスト教式、フラワーアレンジメント

胡蝶蘭(コチョウラン)

「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」

 

気品と高級感があり、長持ちする。

籠花(かごはな)、アレンジメント

デンファレ(洋ラン)

「お似合いの二人」「有能」

 

白や淡い紫が美しく、傷みにくい。

スタンド花、アレンジメントの差し色

基本的には「白」をベースとし、差し色として「淡いブルー」「淡い紫」「グリーン」などの落ち着いたトーンでまとめるのが、最も失敗のない組み合わせです。

3. 【宗教別】供花(お花)のルールとマナーの違い

日本の葬儀は、仏教(仏式)だけでなく、神道(神式)やキリスト教(教会式)など様々な形式で執り行われます。宗教・宗派によってお花の形式が異なるため、事前の確認が必須です。

【宗教別の供花スタイル】

・仏式(仏教):白菊を中心とした「スタンド花」や「籠花(かごはな)」

・神式(神道):仏教と同様の生花、または「榊(さかき)」を用いる

・キリスト教式:白ユリやカーネーションを中心とした「バスケット(籠)生花」

 

仏教(仏式葬儀)

日本で最も多い形式です。白菊や白ユリ、デンファレなどを基調とした「一様生花(スタンド花)」や「スタンド2段花」、または足元に置く「籠花(かごはな)」を贈ります。線香の香りを邪魔しない、控えめで品のある生花が選ばれます。

神道(神式・神葬祭)

神道のお葬式でも、仏教とほぼ同様に白菊や白ユリ、胡蝶蘭などの白を基調とした供花が贈られます。

ただし、神事の場ではお花ではなく「榊(さかき)」を供える風習もあるため、供花を贈って良いかどうか、事前に葬儀社へ確認しておくとより確実です。

キリスト教(カトリック・プロテスタント)

キリスト教の葬儀では、「菊」は基本的にお葬式のお花として使用されません(菊は日本の仏式文化と強く結びついているため)。

キリスト教では、白ユリ、白や淡いピンクのカーネーション、バラ(トゲを取り除いたもの)などが好まれます。また、式場(教会)へ直接スタンド花を贈ると設置できない場合が多いため、自宅や式場へ「バスケット入りのアレンジメント生花」として届けるのが一般的な作法です。

4. 葬儀でお花を手配・注文する際の「4つの注意点」

ご自身で勝手に生花店に注文して式場へ送ってしまうと、現場で大きなトラブルに繋がることがあります。以下の4つのポイントを必ずチェックしてください。

必ず「葬儀社(担当受託業者)」へ事前確認する

最も重要な注意点は、「式場を担当している葬儀社へ一言連絡を入れる」ことです。

式場によっては、祭壇の統一感を保つために「外部の生花店からの持ち込み禁止(持ち込み料が発生する)」としている場合や、供花の辞退(辞退の意向)をされている場合があります。まずは葬儀社に電話し、「〇〇家の葬儀に供花を贈りたいのですが、手配はどのようにすればよいですか?」と確認するのが最も安全です。

②    四十九日までは「白上がり」、四十九日以降は「淡い色」

  • 亡くなった直後〜四十九日(法要まで):「白上がり(しらあがり)」と呼ばれる、ほぼ白一色(わずかにグリーンや差し色が入る程度)でまとめたお花を贈ります。
  • 四十九日以降(一周忌や三回忌など):遺族の気持ちが少しずつ落ち着いてくる時期のため、白をベースに淡いピンクやブルー、イエローなどの少し柔らかな色合いを添えたお花を贈るのがマナーです。

③    辞退の申し出(ご辞退)がないか確認する

近年の家族葬や小規模な葬儀では、案内状に「供花・供物の儀はご辞退申し上げます」と記されているケースが増えています。ご遺族が辞退の意向を示されているにもかかわらず無理に贈ることは、ご遺族に返礼の手間やスペースの困惑を与えるため、絶対に控えるのがマナーです。

5葬儀のお花に関するよくある質問(Q&A

Q1. 個人で供花を贈る場合、予算の相場はどのくらいですか?

A. 一般的な供花の相場は、1基(き)あたり15,000円〜20,000円程度です。

2基で一対(いっつい)として贈る場合は、30,000円〜40,000円程度となります。近年では家族葬の普及に伴い、コンパクトな籠花やアレンジメント(10,000円〜15,000円程度)を1基だけ贈るスタイルも非常に増えています。

Q2. 故人が大好きだった「赤色のバラ」をお棺に入れてあげたいのですがダメですか?

A. ご遺族や参列者が「最後のお別れ(出棺前の副葬品)」としてお棺に入れる場合は問題ありません。

供花(式場に飾る大きな花輪やスタンド花)としては赤やトゲのあるバラは避けるべきですが、ご遺族が「故人の好きだった花で最後を見送りたい」という想いで、事前にトゲを切り落としたバラをお棺の中に添える(お別れの花)行為は、大変美しい供養となります。

6まとめ|マナーを守ったお花で、故人へ最高の敬意を届けよう

葬儀で避けられるお花(NGな供花)とその理由、適したお花選びのルールについて解説してきました。

お花は、言葉を超えてご遺族の傷ついた心をやさしく癒やし、故人様が旅立つ道を華やかに彩る大切な存在です。だからこそ、伝統的なマナーや宗教的な配慮を理解した上で選ぶことが求められます。

・タブーな花:赤・派手な色/菊以外の黄色/香りの強い花/トゲ・毒・ツルがある花/造花

・安心な花:白菊、白ユリ、カーネーション、胡蝶蘭(白ベース+淡い差し色)

・手配のルール:必ず事前に「担当の葬儀社」へ手配方法と辞退の有無を確認する

 

「故人様を温かく見送りたい」「ご遺族を励ましたい」というご自身の真心をかたちにするためにも、正しいお花選びのマナーを意識して、心温まる最後のお見送りを行ってください。

 


 

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