デジタル遺品とは

query_builder 2026/06/28
葬儀の知識
デジタル遺品とは


デジタル遺品とは、故人が遺したパソコン、スマートフォン、タブレットなどの端末本体や、インターネット上のデジタルデータ、アカウント(会員権利)全般のことを指します。

近年、ペーパーレス化やオンライン手続きの普及に伴い、遺品整理の中でも非常に重要な課題となっています。

デジタル遺品の具体例

デジタル遺品は、大きく以下の4つのカテゴリーに分類されます。

・オフライン遺品(端末内のデータ)

    • スマホやPC内の写真、動画、音声データ
    • 連絡先(アドレス帳)
    • ExcelやWordなどで作成した個人文書・仕事のデータ

・オンライン遺品(SNS・アカウント)

    • SNSアカウント(LINE、X、Facebook、Instagramなど)
    • 電子メール(Gmail、Yahoo!メールなど)
    • サブスクリプションサービス(Netflix、Amazonプライム、Apple Musicなど)

・デジタル資産(金銭的価値のあるもの)

    • ネット銀行の預金口座
    • ネット証券(株、FXなど)の取引口座
    • 電子マネー、ポイント、マイル
    • 暗号資産(仮想通貨)

・ビジネス・その他のデータ

    • 個人ブログやWebサイト(サーバー・ドメイン契約)
    • クラウドストレージ(Googleドライブ、iCloudなど)に保存されたデータ

デジタル遺品が抱える「リスク」と「問題点」

通常の遺品(家財道具や預金通帳など)と異なり、目に見えないため遺族が気づきにくく、放置されることでトラブルに発展しやすいのが特徴です。

1ログインできない(ロック解除の壁)

スマホやPCに強力なパスワードや画面ロックがかかっている場合、遺族であっても簡単に中身を確認できません。専門業者に依頼すると高額な費用がかかるケースもあります。

2「負の資産」による金銭的損害

・サブスクの継続課金:解約手続きをしない限り、故人のクレジットカードや口座から毎月自動で引き落とされ続けます。

・ネット証券・FXの放置:遺族が口座の存在を知らない間に株価や為替が変動し、大きな損失(追証など)が発生するリスクがあります。

3アカウントの乗っ取りや不正利用

長期間放置されたアカウントは、サイバー犯罪者にハッキングされ、詐欺の踏み台や迷惑メールの送信元として悪用される危険性があります。

4人間関係のトラブルやプライバシーの遺棄

故人が隠しておきたかったプライベートなデータ(秘密の趣味や日記、借金に関するメールなど)が意図せず見つかってしまったり、逆に遺族が連絡を取りたい知人の連絡先が分からなくなったりします。

生前整理(デジタル終活)のポイント

デジタル遺品によるトラブルを防ぐためには、元気なうちから「デジタル終活」を行っておくことが推奨されています。

・デジタル資産のリストアップ:ネット銀行、証券会社、利用中のサブスクの一覧を紙に書き出しておく。

・パスワードの共有準備:エンディングノート等を利用し、万が一の際にスマホや主要アカウントのログイン情報を遺族に伝える手段を確保しておく(※防犯上、ノートとパスワードを別にするなどの工夫が必要です)。

・不要なアカウントの整理:使っていないサービスやアプリは、あらかじめ退会・削除しておく。

・追悼アカウント機能の活用: FacebookやApple(レガシー連絡先)など、万が一の時にアカウントの管理権限を信頼できる人に引き継ぐ、または削除する機能を設定しておく。


 

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